和気町の新米移住者の日常コラム〜夏祈祷〜

先日、近くのお寺で行われた地域の伝統行事「夏祈祷」に参加しました。住職さんのお話によると、この地域では「虫送り」や「数珠回し」など、豊作や無病息災を願うさまざまな行事をまとめて「夏祈祷」としているそうです。

虫送りは、田植えが一段落した頃に行われる、農村ならではの風習で、お札を燃やした煙で害虫を追い払うというもの。数珠回しは、その名の通り、数メートルもある巨大な数珠を参加者全員で輪になって、お経が唱えられている間ぐるぐると回します。どちらも初めての体験でしたが、地域の子どもたちに交じって見よう見まねで楽しく参加することができました。

そのほかにも、立派なスイカをめぐって子どもたちによるじゃんけん大会が開かれるなど、和やかな時間が続きました。帰りには、子どもたちはお菓子を、大人はお昼ごはんとお札をいただきました。「畑、少しやっとるじゃろ」と声をかけていただき、家内安全に加えて豊作祈願のお札も授かりました。

地域の行事に参加することで、少しずつ顔を覚えてもらい、声をかけていただけるようになって、地域の一員として迎え入れてもらえているような、温かな気持ちになりました。